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2016年卒内定者が語る、私の就活体験記 ~前編~


 これから就活を控えた読者に対し、「就活」とはどういったものなのかをイメージを持ってもらうべく、就活を終えた16年卒の市大生の体験談を紹介する。本記事を通じて就活への疑問や不安解消に少しでも役立てば幸いだ。

内定者のプロフィール 2015y11m28d_030727697 2015y11m28d_030743090 2015y11m28d_030754591 それぞれが実際に行った就活スケジュール 2015y11m27d_154335558クリックで拡大

- いつから業界や行きたい会社を決め始めましたか。またそのきっかけは。 A:最初はいろいろな業界を見ていました。漠然とした憧れから新聞社やメーカー、あとは食品業界に行きたいな、と考えていました。中学生、高校生のころからこれらの業界には興味がありました。そこからセミナーなどに参加するうちに、段々と志望業界が変化したという感じですね。 B:僕は4年間、家電産業や自動車産業について勉強していたこともあり、就職するならメーカーがいいな、と感じていました。他には、住宅設備メーカーにも興味を持っていました。 C:父が金融業界で働いていることもあり、大学の3回生の時から漠然と金融業界で働くのだなと思っていました。しかし、説明会に参加するよりはどんどん選考を受けていきたいと考え、就活前半の時期に縁あって今の物流会社から内定をもらいました。物流業界に興味があったというよりは、その会社に惚れ込んで入社を決めました。 D:航空業界と金融業界を志望していました。航空業界は以前から興味があり、金融業界はお金はいろいろなことと関わっており、社会にとって必要なものであるという理由でした。 E:最初は自分が何をしたいのか、どんな仕事が向いているのかが分からなかったので、インターンに積極参加して、行きたい業界や会社を見極めました。 F:経済学部や商学部の授業を受けたときに、金融業界に興味を持ちました。また、少子化で成長の見込めない日本を盛り上げるには、莫大な貯蓄を動かすことであると考え、証券会社に行きたいと意識し始めました。 - いつから就活を始めましたか。 A:本格的に就活を始めたのは、3回生の6月のインターンの合同説明会でした。しかし、厳密には2回生の夏にインターンに参加するなどしていましたね。 B:3回生の12月の学内セミナーが最初でした。その時は、本当に興味のある企業しか参加していなかったので、実質的に動き始めたのは3月の後半でしたね。 C:3回生の12月からインターンのエントリーをしていました。 D:3回生の10月から学内セミナーに参加していました。 E:3回生の8月からインターンなどに参加していました。 F:3回生の1月からインターンに参加するなどしていました。 - インターンに行って学んだこと、知ったことは。また、インターン参加は業界を絞るきっかけや内定につながりましたか。 A:インターンは、仕事内容や会社のことを理解できるという点が大きいと思います。私の場合はインターンに参加した会社から内定をいただくことができたのですが、私自身もインターンを通じて知ることで志望度が高くなりましたし、会社への理解につながります。その結果として内定につながったのかな、と思いました。 B:自分の場合はインターンは選考の前段階と考えており、選考のためにインターンに行っていました。インターンに行った4社のうち2社から内定をもらえました。 E:インターンに行くことで具体的にどんな仕事ができるのか、どんな雰囲気の会社なのかを肌で感じることができます。私の場合は様々な業界のインターンに参加して、そこから志望業界を絞りました。また、早い時期からインターンに参加してる人はレベルの高い学生が多いので、自分にとっても刺激になりましたね。 F:インターンでの課題がかなり難しかったのですが、その課題に対して、しんどくても諦めずにやり遂げることの大切さを学びました。また周りの学生の意識の高さに圧倒され、必死についていこうとする姿勢も身に付きました。 - 自己分析はどうやってしましたか。 A:主に他人に聞きました。自分が思っている自分と外から見られる自分とのギャップが大きかったので、家族や友達に自分の強みを聞いたりしていましたね。 B:僕も自分でしつつ、周りの人にも頼っていました。友人だけでなく家族に聞いたことがよかったなと思いました。やはり、生まれたときからの自分を知っているので。実は最初は自己分析をやるべきなのかで悩んでいました。何をどう分析したらいいのかが分からない場合は、本に頼るのも一つの手だと思います。 C:自己分析は面接を通じて行っていました。面接での受け応えを通じて、自分の中でフィードバックを行うことを意識しました。 D:最初は自己分析はしないでいいかと思っており、積極的にはしませんでした。しかし、自分は慎重派なのかそうでないのか、人と関わりたいのかそうでないのか、など大まかには自己分析をしていました。 E:他の皆さんと同じように、友達や先輩などに自分はどんな人間なのかを聞く他己分析を中心に行いました。 F:電車の中やセミナーの合間など、思いついたら自己分析はやるようにしていました。セミナーなどで聞いたことを通じて自分の向いている仕事や、やりたいことを考えました。 - 何を基準に業界・会社を選びましたか。 A:私はどんな仕事をしたいかを考えたときに、一番に好きなことをしたいと思ったので、仕事にしても好きになれるもので選びました。また、なるべく多くの人に関わる仕事をしたい、という点も業界を決めるにあたって一つの基準にしてました。 B:自動車部品メーカーは取引相手が基本的に決まっているので、他の業界と比べても働きやすいかな、と考えました。その点は会社選び一つの基準になりましたね。また、会社の経営理念を重視していました。そして、自分の軸である社会に貢献できるような経営理念を掲げている会社を選びました。あとは説明会などの雰囲気もしっかりと見るようにしていました。 C:自分が活躍できる場があるかという点と会社の安定性をみていました。 D:航空業界と金融業界を見ていたのですが、航空会社の場合は正社員で働けるかという部分をまず見ていました。あと、産休、育休を取れるかをチェックしました。 E:これまでの自分の生き方、価値観から人に信頼され、いろいろな仕事に挑戦できる仕事という軸に当てはまるかを吟味し、業界を絞りました。会社選びの基準は自分の雰囲気と社員の雰囲気、社風が合うかを重視しました。自分自身の雰囲気とマッチしないと実際に働き始めてから大変かな、と思っていたので。 F:給料の面や会社の規模、ブランドを基準に見ていました。規模が大きい方が顧客に対して様々な提案ができると考えていたので。あとは社員の質や受けている学生の能力も見ていて、自分が切磋琢磨して働ける会社を選びました。 - 働き方 (全国転勤/地域限定、総合職/一般職 など) はどうやって決めましたか。 A:私は総合職として就職するので転勤もありますが、本音を言えば大阪に残りたい気持ちもありました。しかし、勤務地はそこまで重視はしませんでした。総合職か一般職の選択については、私自身バリバリと働きたいと思っていたので総合職の方が性に合っていると考え、一般職は受けませんでした。 B:全国転勤は本当は進んでいきたいとは思いませんでしたが、メーカーの場合はグローバル展開しているところが多いので、やりたい仕事を優先しました。 C:やはり自分が活躍するためには、全国転勤のある総合職かなと考えていました。転勤にはあまり抵抗はありませんでした。 D:私も総合職しか受けていませんでしたね。たくさん稼ぎたいという部分もありますし、大学生活でも自分に裁量のあることをしていたので、自分のやりたいことのできる可能性の高い総合職を選びました。転勤も特に抵抗はありませんでした。 E:私の内定先は総合職もいくつかのコースに別れているのですが、自己分析を通じて自分は事務で幅広い仕事を経験し、将来は全社を俯瞰できるような仕事をしたいと考えたので、今のコースを選びました。転勤は正直大変だと思いますが、自分の希望を叶えるためには仕方ないですね。 F:父が転勤族ということもあり、正直進んで転勤をしたくはありませんでしたが、他の皆さんと同じように、自分の就活ではやりたい仕事を優先しました。 - 業界研究はどうやってしましたか。 A:私は業界研究が他の人と比べて、あまりできていなかったように思います。本やインターネットではなく、インターンやセミナーで社員の方と話して学んでいたので、あらかじめ勉強しておいた方がよかったのかなと思うこともあります。一方で、社員の方との対話を通じて研究することで、理解はしやすいと思います。 B:元々その業界のことを勉強していたということもあったので、改めて業界研究をしていたわけではありませんでした。しかし、個別の企業研究はしていました。自動車部品メーカーはBtoB産業 (企業が企業向けに行う事業のこと) なので、何をつくっているのか、シェアや競合他社はどんな企業があるのかはしっかりと見ていました。あと、人事のブログも結構見ていました。 C:本を先輩からもらったりはしていましたが、業界研究はあまりしていませんでした。今考えるともう少ししておいても良かったのかな、と思います。 D:セミナーに行って話を聞いて、というのが一番メインでした。セミナーでその会社が一番力を入れているところなどをチェックしていました。業界地図なども自分が行きたい業界を見て、こんな会社があるんだな、という感じで見ていました。 E:私もセミナーでの話や会社のパンフレットを読み込み、その企業の強みや特徴をメモ帳にピックアップしていました。これは後々の面接時に役立ちました。 F:ひたすらセミナーに参加して情報を手に入れました。行きたい会社のセミナーは自分の足を使ってすべて参加すべきだと思います。あとは、新聞を読んで企業の動向をチェックしていました。 - 就活解禁前 (12~2月ごろ) にしておいてよかったこと/しておくべきだったことは何ですか。 A:この時期、私は学内セミナーやインターンの合同説明会などにも積極的に参加していました。ここで多くの会社に触れておくことで、業界研究や後々どの会社に出そうか考える時に役立ちました。一方で、とにかく自己分析をこの時期からしておいた方がよかったなと思います。自分の強みなどは早い時期から固めておいた方がいいと思います。 B:僕はこの時期、進路に悩んでいて、大学院に進学するのかNPOなどで働くのか、すごく迷っていました。ほとんど就活をしていなかったので、とりあえず学内セミナーに参加するなどこの時期から動いておけばよかったかな、と思いました。しかし、今振り返ってみると、この時期にじっくりと悩むことができたからこそ今の自分があるので、ある意味よかったように思います。 C:私はこの時期が一番就活をしていました。選考を通じてエントリーシートや自己PRの型を作り上げていくことができたことがよかったことですね。しかし、受かることに執着しすぎていたので、そんなに焦らなければよかったですね。 D:私はこの時期は学内セミナーに参加して、興味のある企業を回っていました。やっておいた方がよかったことは、自己分析やテスト (SPIなど) の勉強ですね。この時期はまだ時間に余裕があるので。 E:しておいてよかったことは、インターンやセミナーに積極的に参加して、早い時期から深く会社のことを知ることができた点ですね。しておくべきだったことは、様々な業界を一巡しておくことです。 F:16年卒は就活のスケジュールが変更となったので、自分でもう一度スケジュールの確認をしたことがよかったですね。SPI対策などは余裕のある時にしておけばよかったです。 - 就活前半 (3月~6月ごろ) にしておいてよかったこと/しておくべきだったことは何ですか。 A:やっていてよかったことは面接や会社に頻繁に行っていたことですね。とにかく動いて経験を積めたことがよかったです。その一方、エントリーシートの添削をお願いしたり、選考に落ちてしまったときにどうしてダメだったのかを考えておけばよかったです。この時期、私はタラタラと就活していた印象があるので。 B:しておくべきだったことは、セミナーや説明会に参加する前に予習をしておいて、積極的に質問をすることです。 C:自分は、行きたい業界は片っ端から選考を受けるというローラー作戦を行っていたのですが、時間にも余裕があったので、広い視野をもっていろんな会社を見ておけばよかったですね。 D:業界トップの企業の内定者セミナーに参加して、内定者はどんなことをしていたのか知れたことがよかったですね。あとは先輩に相談して何をしたのかを教えてもらったこともよかったです。この時期からメイクなどの身だしなみのチェックをしておいたらよかったと思います。 E:しておいてよかったことは、面接を早くから受け、内定を4月にもらえたことです。一つでも内定があると、気持ちに余裕が生まれるので。しておくべきだったことは、SPIの対策ですね。 F:よかったことは、毎日セミナーなどに参加したことですね。場慣れすることがとにかく大切だと思います。一方で、この時期にエントリーシートの内容を詰めておけばよかったですね。あと、履歴書は書けるところはあらかじめ書いておいてストックしておいた方がいいです。 - 就活後半 (7月~9月ごろ) にしておいてよかったこと/しておくべきだったことは何ですか。 A:自信をもって私の強みをPRできるようになったことがよかったですね。しかし、最終面接で落ちてしまうことが多々あったので、行きたいという熱意を伝える努力をすればよかったです。 B:7月に説明会に行っていたことがよかったですね。メーカーの場合、6月にエントリーシートを締め切り、8月から選考開始のところが多く、またエントリーシートが思ったよりも通過しなかったので、7月からさらに説明会に参加しました。この時期の説明会は人も少ないですし、穴場の企業も見つけることもできたので良かったと思います。しておくべきだったことは面接の練習ですね。 C:この時期はもう就活をしていなかったので、しておくべきだったことは先ほども言いましたが、視野を広く持つことですね。 D:面接で聞かれたこと、どう答えたかを書いておいたこと、次に聞かれたらどのように答えるかを考えておいてよかったです。あと、リクルーター面接で志望動機はこれでいいのかなどを市大の先輩に聞くことができたのはよかったですね。 E:この時期はとにかく面接を受けまくっていました。それが良かった点でもあり、反省点でもあります。持ち駒を多く持っていたのは良かったのですが、今思えば面接の準備が若干雑だったように思います。 F:私はリクルーター面接が多かったのですが、あらかじめ会社のことや時事ネタなどの10個以上の具体的な質問を考えておいてよかったと思います。しておくべきだったことは、この時期になると忙しくなるので、時間に余裕を持って行動することですね。 次回に続く


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