「健康見守り隊フェスタ2017」が3月12日、グランフロント大阪(大阪市北区)であった。このイベントは本学の健康科学イノベーションセンターが主催し、理化学研究所や健康啓発活動を行うNPOが協力した。
会場には展示のほか各種健康測定や歩行測定のブースが設けられ、ウォーキング教室も開かれた。買い物などで通りがかった人が立ち寄り、健康測定を体験して、スタッフによる結果の説明を真剣に聞いていた。
展示ブース(手前)と測定体験ブース(右奥)=グランフロント大阪で3月12日、丹下舜平撮影
主催した同センターの古澤美香・係長(大学運営本部研究支援課担当)は、「健康科学イノベーションセンターの取り組みを知ってもらうことで、健康見守り隊という活動にも興味をもっていただき、できれば入会してほしいという思いから企画しました」と話した。同センターは疲労測定ブースを設け、多くの人が無料体験に参加していた。「一般の方に疲労を測定していただく理由の一つは、研究のためのデータベースを作る目的があるからです」(同係長)。
疲労を測定・分析する技術ができたため、現在はさらにデータを集め、疲労に効果のあるモノやサービスを企業とともに作り上げていく段階にあるという。加えて装置を使う、商品を食べるなどによって実際疲労に効果があるか検証をするための臨床研究にも取り組んでいる。
本学の疲労測定ブース=本学広報室職員撮影
測定結果を一般の方にどう活かしてほしいかという問いに、古澤係長は「実際疲れている人が多いので、日ごろの食事や運動、睡眠の質に気をつけてくださいとコメントを返しています。日常生活を見直していただくきっかけになれば良いと思っています」と語った。
同センターでは毎月第3 水曜日に健康測定会を開催している。詳しくは、ウェブサイト参照。
用語解説
健康科学イノベーションセンター 疲労・抗疲労の医学・科学を柱とする健康科学イノベーションのベースキャンプ。産学連携、地域貢献、人材育成を目指している。グランフロント大阪北館タワーC9階に2013年7月開設。
健康見守り隊 健康科学イノベーションセンターの会員組織。定期的な健康測定を通じてデータを提供する。年会費2000円で疲労度を年4回無料で測定できるといった特典がある。18歳以上の健康な人が参加できる。
文責
丹下舜平(Hijicho)
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