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九州の車窓から


 私事ではあるが、夏休み中に九州へ行ってきた。移動には青春18きっぷを使ったので、旅行時間の3分の1を電車で過ごした。その電車内で大阪では見かけないことが3つあったので紹介する。

①客席のデザイン

 大分で乗車した電車には、どの座席にも頭の位置にネックピローの代わりのような人工皮革のクッションがついていて、少し贅沢な気分だった。別の車両では、長椅子の上の、頭が壁につく部分にクッションがついていて新鮮だった。

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頭の部分にクッションのある座席=日豊本線の車内で、藤本理沙撮影

 

②電車内にゴミ箱が設置されている

 大分、熊本、長崎で見かけた。そういえば、大阪の車両内にゴミ箱が設置されているのを見たことがないことに気がついた。この電車はローカル線で、無人駅にとまることが多かったので駅に設置するよりはゴミの回収がしやすいのかもしれない。設置というよりは長椅子の横に置いているだけだったため、出発・停止のたびに少し揺れるので、倒れないか心配しつつ見ていた。

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座席横にゴミ箱があった=JR鹿児島本線の車内で、藤本理沙撮影

 

③ほとんどの人がスマホを触っていない

 若者も何人か乗車していたが、車両内ではどの人もあまりスマホを触っていなかった。席に座ったら、しゃべったり景色を見ている人が多かった。私自身、九州にはのどかな風景が多かったため不思議と長時間景色を見てしまうことを実感した。

乗車している人が手元ばかりみていないということは、まわりへの気遣いにもつながっていた。私が友達と二人で立って乗車していたら、ある男性が「友達同士ならここへどうぞ」とわざわざ声をかけて、二人席を譲ってくれた。また、電車から降りた後も、重いキャリーケースを持って階段を下りていると、かなり年配の男性だったが「嫁入り前の子に重たいものを持たせたらいけない」といって手伝ってくれた方がいた。

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階段はとても急=大分県豊後森駅で、藤本理沙撮影

 短期間の旅行だったが新しい環境に触れることができ、とても新鮮な気持ちになれた。親切にしてくれた方にはとても感謝している。こんなにすばらしい場所だが、熊本地震から半年が経とうとする今でも、観光業での収入はまだ回復していないという。楽しみながらそこでお金を使うだけでも復興支援になるので、ぜひ多くの人に九州を訪れてもらいたい。

 

文責

藤本理沙(Hijicho)


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