6月27(土)、28日(日) に大阪府立漕艇センターで開催された関西選手権競漕大会で、本学ボート部が男子エイト種目において48年ぶりの優勝を果たした。ボート部主将の原田さんにお話を伺った。
- まずは優勝した感想を教えてください。 8月20~23日に埼玉県で開催されるインターカレッジ (大学間の競技全国大会) での決勝進出 (4位入賞) が目標で、この大会はその前哨戦のようなものでした。でも、「ここで優勝できないようじゃインカレでは無理だろう」というプレッシャーを感じずに挑めて良かったです。昨年9月から10ヵ月もの間、この大会での優勝を目標に練習していたので、練習の甲斐も感じられて嬉しかったです。 - 勝利の決め手はズバリなんでしょうか。 やっぱり自信を持って挑めたことですね。普通はコンディションなどを考えて練習するのですが、僕らは普段からがむしゃらに練習していたので、本番でも「あれだけやったのだから大丈夫だ」と自信を持てました。「練習の質と量」とよく言いますが、本番2〜3週間前の練習量なら日本一だったんじゃないかと思っています。本番のコースは2000mで、前半の1000mと後半の1000mと分けるとしたとき、普通はペースが落ちて後半の方が長く時間がかかるのですが、僕らは同じくらいだったと思います。他のチームの時間を細かく計っている人はビックリしたのではないでしょうか。 また、僕たちの強みは組織力です。部員は約100人、うち約40人がマネージャーをしています。マネージャーさんたちが、船を運ぶ段取りや、事故防止のための周辺環境の管理、当日のお弁当の手配、OBさんへの対応などをしっかりしてくれているので、練習に専念できる環境に困らなかったのだと思います。 - 後輩へメッセージをお願いします。 ボート部で活動する本当の楽しさを知ってほしいですね。ほどほどに活動するのは楽だけど、せっかく多くの人に応援や援助をしてもらっているのだから、そういう人たちの思いに報いる気持ちで練習してもらいたいです。全力でプレーして勝利したときに、部員がみんな喜んでくれたり、会ったことのないOBさんやいろんな人に祝ってもらえるといった「質の高い楽しみ」を感じてくれれば良いと思います。 次の代に移り、冬の厳しい練習のときには、「次の夏の大会で優勝し、いろんな人が喜んでいる姿」を想像しながら練習に励んでもらいたいです。 - ボートの魅力を教えてください。 究極の団体スポーツといいますか、仲間を感じられることがボートの魅力じゃないでしょうか。ボートを漕いでるとき、誰が手を抜き、誰が力いっぱい漕いでいるのか分かりません。一つのものを全員で動かしているのだと思います。うまくいかないとき、何が悪いのかを全員の共通認識にして改善すると、しっかり良くなっているのが分かります。そこが良いところですね。僕は下宿をしていて家族と会うことがないので、チームメイトが「第二の家族」のように思えます。 あと、試合で相手チームを追い抜いたときに相手の背中が見えるんですが、そのときに「しっかり練習した甲斐があったなぁ」と感じられることも楽しいですね。 - インカレに向けてコメントをお願いします。 悔いを残したくないです。中身の伴った練習をこの2ヵ月でやりたいですね。社会人になったときに、「自信を持って何かをやったんだ。チームでやったんだ。」と思えるようにしたいです。そして、次のインカレでの勝利を仲間と分かち合いたいです。最後にみんなで大喜びしたいですね。
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