読者の皆さんは「Red Bull Paper Wings」というイベントをご存じだろうか。このイベントは大学生と専門学校生を対象にした紙飛行機の世界大会であり、2006年から3年ごとに行われている。今年は5月にオーストリアのザルツブルクで「Red Bull Paper Wings 2015 World Final」が開催される予定となっており、この大会に出場する日本代表を決める日本大会、及びそれに向けた地方予選が2、3月に行われた。また、この大会は企画・運営も全て大学生が行っているという特徴がある。
今回の「おもがく!」では、市大でこのイベントの運営に携わっている経済学部新4回生の山下瞬さんに迫った。
写真=山下瞬さん (Red Bull PAPER WINGS実行委員会提供)
山下さんはどのような役割を担っているのですか
―関西の主要大学に1人ずつ居る、「Red Bull Paper Wings」の実行委員の市大担当を務めており、広報などをしています。ちなみに関西地区の実行委員は20人程度います。
どのようなきっかけでこの企画に携わることになったのですか
―「Red Bull Paper Wings」に携わっている知人から、市大担当を探しておりこの大会の企画に参加してみないかという誘いがありました。この話を聞いて、とても興味が湧いたので実行委員をやってみることにしました。2014年11月から企画に携わり、毎週2回ほどミーティングをして準備を進めました。
企画をする上で良かった点と苦労された点について教えて下さい
―良かった点は2点ありますね。1点目は先見性を養うことが出来たという点です。具体的にはイベントを企画する時点で大会当日に起こりうるアクシデントなどを想定し、それを盛り込んで企画をすることです。先を読んで行動することはこれからの人生に大いに役立つのではないかと思いました。2点目は客観的視点を持つことが出来たという点です。自分が持っている参加者としての目線を意識して企画することによって、より多くの人が楽しめるように工夫しました。
苦労した点はやはり集客ですね。自分で紙飛行機を飛ばした時に感じた魅力、つまり童心に帰ったような楽しさを伝えることがすごく難しかったです。そこで紙飛行機の魅力を伝えるために体験会(アクティベーション)を行いました。実際に紙飛行機を投げてもらうことで、体験した人がその魅力に気付いてくれるのではないかと考えました。紙飛行機を投げた後には体験者がみんな笑顔になっていたので、少しは魅力を伝えられたかなと思いました。
企画を運営する魅力は何ですか?
―企画を運営することによって、他者に対して興味を持ってもらうきっかけを作れることです。今回の企画では、今まで紙飛行機に興味が無かった人に紙飛行機の魅力を知ってもらうきっかけを提供出来たと思います。他人のきっかけ作りに自分が携われていると思うとワクワクしますね。
休日はどのように過ごしていますか
―まずはしっかり寝ます。目が覚めたらテレビで録画した番組を見ます。
もし20万円あったらどのように使いますか
―今まで一度も海外行ったことがないので、海外旅行に行きたいですね。サッカーの試合を観ることが好きなのでヨーロッパに行きたいと思います。
もし1回生に戻れるとしたら何をしますか
―自分は軟式野球部に所属して部活をやっていたので違うことをしてみたいです。
まずは1年ぐらい海外留学をしたいですね。外国語を学びたいと思います。
今後の目標を教えて下さい
―まずは自分に合った就職先を見つけることが目標ですね。その後は残りの学生生活を満喫したいと思っています。
市大生に一言お願いします
―しっかり働いて、しっかり遊ぶということを目指して欲しいと思います。自分は環境の変化が人を変えると思っているので、様々な場所で働いたり遊んだりして欲しいですね。
From Editor
筆者はこのインタビューで企画の魅力を垣間見ることが出来た。企画をすることによって、「先見性」や「客観的視点」を養うことが出来るとは思っていなかったので、新鮮な驚きを感じた。また「環境の変化が人を変える」という言葉も印象的だった。時間のある大学時代は様々なことに挑戦出来る良い機会であると改めて感じた。
写真=【上2枚】Red Bull Paper Wings 予選大会の様子 (RedBullPaperWings実行委員提供)
【下2枚】3/15に神戸空港で行われた、各地方の代表が集い、日本代表を決めたジャパンファイナルの様子 (Red Bull Content Poolより 撮影:Jason Halayko)
文責
山原怜太朗 (Hijicho)
この記事へのコメントはありません。