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【マイナビ×Hijicho就活座談会】就活のプロに聞く就活の極意とは


年も明け、2015年。3月から本格的に就活が始まる2016年卒の学生は、今自分の将来のことをあれこれと思案している最中ではないだろうか。
Hijichoでは昨年12月に、就活生であれば誰もがお世話になっているであろう株式会社マイナビの社員の方をお招きし、学生との就活座談会を開催した。
就活に対して疑問や不安は誰でも少なからず持っているものである。この座談会の記事が少しでも多くの学生の疑問や不安の解消に役立てば幸いである。

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写真=就活座談会の様子 (山原写す)

今年から就活は3月解禁に

2016年卒の就活の広報活動 (採用側の応募受付開始) はなぜ12月から3月へと変更になったのでしょうか
-12月から3月へと解禁が変更になった理由は大学や国からの要請によるものです。要請を受け、十分に学生が学習や研究をできるように最終学年時に就活を行う、と経団連(注:日本経済団体連合会の略称)が新たに「採用選考に関する指針」を発表しました。しかし3カ月開始が遅くなったために、卒業までの短い時間の中で自分に合った企業を見つけて、内定を取らなければなりません。ある意味早期から業界研究や自己分析などの準備を行ったり、インターンシップなどにも積極的に足を運び、今のうちに情報収集して事前準備をしておくことがカギです。

経団連非加盟企業や外資系企業はすでに選考が始まっていると聞きますが
-あくまでも3月というのは、経団連が採用選考活動に関する指針として唱え、会員企業に遵守を求められているものです。非会員企業などは各企業ごとに採用スケジュールを立てています。特に、そういった企業を志望している学生は、会社のHPなどを見て、学生自らがそれらの情報を積極的につかみにいかなければなりません。

本選考には関わらないといいつつ、インターンに落ちてしまうと、本選考に不利になるのでむやみにインターンには応募しないほうがいいと聞いたことがあるのですが、それは本当ですか
-インターンシップは業界理解・仕事理解のための就業体験です。基本的にはインターンシップと本選考は別のものです。

自己分析に業界研究 具体的にすべきこととは

「ブラック」な企業の基準とは
-一般的に「ブラック企業」の明確な基準は存在しません。法律に反した企業やハラスメントが横行する企業は別ですが、何をブラックと思うかは学生それぞれの価値観による部分もあります。「ブラック企業」かどうかを見分けるポイントとしては離職率や平均勤続年数の短さなどがあげられます。ただ業界によってもばらつきがあるので、同じ業界ごとに比べるのも重要です。またネットの評判やイメージに先行されず、会社を訪問したり実際に働く社員の話を聞いてみることをオススメします。

業界は広い視野で見たほうがいいのか、それともある程度今のうちから絞っておいたほうがいいのですか
-準備の段階では視野を広げてさまざまな業界・企業研究を行うことが重要です。たとえ自分の興味ある業界でも実際に説明会で話を聞いてみると全然違った、ということは大いにありえます。実際に触れてみないとわからないことが多いので、「就業体験」ができるインターンシップなどを通じて今のうちに社員の方とどれだけ接触できるかがポイントになると思います。また業界研究には新聞も有効です。新聞の経済欄はさまざまな産業の情報を網羅しているので知っておくべき情報も多いです。あとは自己分析も大切です。自分では向いていないのではないかと感じていても、友人からの分析や『マイナビ2016』の自己分析ツールなども参考にして、いろいろな業界を見て、一度自分の中で咀嚼して決めることが大切だと思います。また、業界を絞りすぎてしまうと、いざその業界の仕事が合わないと感じたときに、再度研究しなおす必要がでてきてしまいます。

自己分析はいろいろなツールがありすぎてどれを信じたらいいのかがわからないのですが・・・
-大学時代の経験や過去の自分を振り返り、長所や短所、特徴を把握し、そこから自己PRやどんな仕事に向いているかを考えていきます。家族や友達の意見を聞いて「他己分析」をしたり、大学のキャリアセンターの方と話してみるのも一つの方法だと思います。
面接しても多くの学生が同じようなことを言う傾向がよくみられます。自己分析をしなければならない理由は大きく2つあります。1つ目は会社を選ぶときに自分の向き・不向きを知るため。2つ目は客観的に自分のことを会社に伝えるため。この2つが自己分析をすることの主な意義です。よく「自己分析のスパイラル」にはまってしまい本来の目的を見失い、どの結果が本当の結果なのかわからなくなる学生をよく見かけます。あくまでも「就活本」の内容を自分なりに消化して自分らしい表現を磨くことが重要だと思います。

企業側は就活生のココを見ている

選考の中でその人のそれまでの実績は重視されるのでしょうか
-ひとつの判断材料になります。よく自己PRでアピールすることがないという人がいますが、これまでの経験や取り組んできたことの中に必ず工夫したことがあるはずです。どんな些細なことでもその人なりの工夫を具体的なイメージで伝えられれば、たとえ大きな実績がなくてもよいのです。例えば留学をアピール材料にしたいのであれば、それをして何を得たのか、その後何をしたのかが重要です。ただやったことを並べるのではなくて、それをした理由、過程、自分が学んだことを分析して伝えることが大切です。

面接時に方言が出てしまったり、正しい敬語を使えているかどうかが気になって自分を出し切れないのですがどうしたらいいですか
-その点はあまり気にしなくてもいいかと思います。就活では一つひとつの細かいテクニックにとらわれがちですが、もっと総合的にマナーなどが守れているかどうかを気にするべきです。

マナーに気を遣いすぎてもほかの学生と差がつかないのでは 個性を出すにはどうすればいいのでしょうか
-マナーは社会に出るにあたりできていないといけないもので、できていないとマイナス印象になってしまいます。個性は回答する内容や自分らしい表現の仕方によって表しましょう。マナーでは減点されたらもったいないですよね。

就活を乗り切るために学生はどうすべきですか
-就活仲間は作っておいて損はないと思います。人によっては長丁場になることもあります。そういったときに一人でも多くの就活生とつながりがあると励みになります。また違った観点から意見を言ってもらうことで自分自身の視野が広がることもあります。

自分の名刺を作ったほうがいいと聞きますが実際はどうなのでしょうか
-名刺はひとつのきっかけにはなり得ますが、自分の名刺を渡したからといって有利になるわけではありません。

エントリーシートはWebでの提出と郵送での提出どちらが多いのでしょうか
-企業によります。Webだとコピーで貼り付けられるので、手書きのエントリーシートで手間をかけさせて、本当に自社に入りたいのか、就活生の熱意を企業は確認したいという側面も持っています。また修正テープなどの使用はビジネスマナーの上では厳禁です。字が下手なのは構わないと思いますが、丁寧さは大切です。

何よりも第一印象は非常に重要

他に就活生が気にかけたほうがいい点はありますか
-さきほどのエントリーシートの件にもかかわりますが、第一印象というのはとても大切です。エントリーシートも雑に書いてしまうと印象が悪くなってしまいます。あとはエントリーシートに貼る写真も手軽なスピード写真で済ませてしまう就活生が多いのですが、スピード写真だと自分の考えるよい顔で撮ってしまうことが多くあります。写真館などで撮影し、他人から客観的に見て魅力的な顔をとってもらうほうが受け取り手の印象はいいことが多いです。人の印象はたったの0.3秒で決まってしまうといわれています。面接でも部屋に入った瞬間でその人の印象が決まってしまうので、特に最初の入室のマナーは注意したほうがいいと思います。服装も清潔感のあるスーツがいいですね。くたびれたスーツで行くと社員の方に、うちの企業はどうでもいいのかと思われ、マイナスポイントになりかねません。あとは予約した説明会などにやむをえない事情でいけない場合は必ず事前にキャンセルすることもマナーの上で大切です。就活は相手の立場に立って立ち振る舞いを考えることが重要です。

ありがとうございました。

UIJターンバスツアー
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文責

町田和紀 (Hijicho)


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