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就職支援室に聞く 市大生の就活


6月に入って、2016年卒の学生対象の就職支援サイトがオープンするなど、特に今の3年生や院生は、本格的に就職を意識し始めた人が多いのではないだろうか。そこで、市大の就職サポートの体制はどうなっているのか、そして、そもそも就職活動 とはどんなものなのか、就職支援室の岩川室長にお話を伺った。

photo1写真=就職ガイダンスが行われる高原記念館

-就職支援室で主に行っていることや学生へのサポート体制を教えてください。
大きく分けて3つのことを行っています。1つ目は今まさに行われている学生向けのガイダンス、2つ目は学内企業セミナー、3つ目は学生との個別の相談です。そのほかには学生が書いたエントリーシート (注) の添削や進路・就職相談、面談の練習、マナー講座等も行っています。
多い時期には1ヶ月でのべ300人もの学生と面談をします。

-これから就職活動に向けて学生はどうすべきでしょうか。
一般的に言われる就職活動の始まりは広報活動の始まりを指しますが、個々人が就職活動をいつはじめるかは自分次第です。今3回生から広報活動の開始が3月に繰り下げられますが、就職支援室のイベントの実施時期は去年とほとんど変えていません。特に夏休みをどう有効活用するかは大切なことです。
たとえばインターンシップ (就業体験) ですが、これには2種類あります。一つは本来のインターンシップの意味である就業体験です。例えば、百貨店なら実際に売り場に立ってみたり、メーカーや技術系なら工場に行ったり、営業なら一緒に得意先を回ったりします。しかし、最近は機密保持の観点から、外部の人間である学生を従来通り参加させることが難しくなってきています。
そこで最近増えてきているのが、もう一つの、多くの学生にグループワークなどでシミュレーションをさせる疑似体験型のインターンシップです。また、どちらの形も取っている会社もあります。
そもそもインターンシップが始まった経緯ですが、入社して1年や2年で自分が思っていたものと違う、との理由で離職する人が増え、社会問題になった時期がありました。そこで打ち出された対策がインターンシップでした。夏休みにインターンシップに行くのも選択肢の一つですが、「行ったほうがいいらしい」という漠然とした感じで行くのではなく、自分は何のために行くのか、目的をしっかり持ったうえで参加することが大事です。
この夏に、インターンシップに行ってみたい人は行けばいいと思いますし、資格やTOEICの勉強をしたいなと思う人は勉強に打ち込めばいいし、バイトに励むのもいいと思います。就活は何かとお金がかかりますからね。3月になってしまうとエントリーシートを書いたり、やれなければいけないことがたくさんあるので、まだ時間に余裕があるうちに下準備が必要です。特に3回生は自分自身にとって一番良い夏にすることが大切です。

―多くの学生と面談する中で見受けられた市大生の特徴はありますか。
一言でいうと真面目ですね。決められたことはしっかりできているし、その点については企業の方からの評価は高いです。ただ個性をあまり前面に出さない学生が多いと思います。受動的な部分はすごく良い姿勢なのですが、能動的な部分について、市大生はもっと積極的になればいいと思います。

-先日、日本経済新聞に掲載された「人事が選ぶ大学ランキング」に市大が全国3位にランクインしましたがどう感じられましたか。
私も記事を読んだだけなので、詳細については述べることはできませんが、とてもありがたい話だと思っています。市大を卒業した先輩であったり、学生や教員や職員なども含め市大がこれまで行ってきた取り組みの結果だと思います。

―市大生に一言お願いします。
「焦らず、怠らず」という言葉をいつも使っています。就職活動を前にして不安に駆られ焦っているのも良くない。かといって何もせず、ボーっと過ごしてしまうのも勿体無い。積極的に自分ができることを見つけて取り組んでいくことが大切です。就職活動に対して不安があることは当然です。それは就職活動が未知の世界だからです。不安をすこしでも解消できるように大学が主催しているガイダンスやセミナーに参加して、就職活動というものがどのようなものか知ってもらいたいと思っています。資格の勉強でも、TOEICの対策でも自分がすべきだと思うのであれば、学年に関係なく取り組んでいきましょう。

From editor

多くの学生がこれまで、またはこれから経験するであろう就活。筆者自身も就職活動が控えており、友人たちとの会話の中でも、よく話題になり、誰しもが少なからず就職活動に対する不安を口にしている。たしかに、どの企業に就職するかは今後の長い人生を左右する重要なポイントであろう。
今、我々は人生の大きな分岐点に立っているのだ。大学生活は長いようで短い。どんな道をこれから歩むのか、今のうちに一度じっくりと自分の将来を見据えて考えたほうがよいかもしれない。(町田)

(注) 企業の採用活動に参考として使われる書類のこと。形式は企業によってさまざまである。

文責

斉藤光佑 (Hijicho)
佐伯美奈 (Hijicho)
町田和紀 (Hijicho)


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