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寄稿連載 ◇ 就職活動に「失敗」したからこそ、伝えたいこと (第3回) ~ルポ★就活体験記②―知られざる人事面接までの道のり~


筆記試験

筆記試験には、Web上で受けるもの、試験会場で受けるもの (自社説明会・面接会場・テストセンター)、そしてその両方の併用の3パターンがあります。試験問題には幅広い種類があり、業界によって使われる試験も違います。Webでは玉手箱・ウェブテイスティングサービス、紙媒体ではSPI2が有名です。私の経験上、この3種類とテストセンターがほとんどでした。稀な例としては、数的分野のみ難問ぞろいのWeb試験 (総合商社) や、高校1年生レベルの国・数・英の筆記試験 (中堅専門商社) に遭遇しました。

テストセンターのスコアは使いまわし可

私は1年間公務員試験の勉強をしていた分、筆記の勉強には力を入れていませんでしたが、市大の就職支援課で参考書を借りて、傾向と対策はチェックしていました。周囲の民間志望の人は参考書を買って対策していました。具体的な試験の種類や内容については調べればすぐにわかることなので、割愛させて頂きます。ただ、テストセンターについては軽く触れておきたいと思います。

テストセンターとは、大企業で利用されることが多いWeb試験です。ただWeb試験といっても自宅で受けるわけではなく、受験生が試験会場に足を運び、試験監督のいる公正な環境の中で受験します。試験会場も時間帯も、インターネット上で自分で予約できます。試験会場は梅田・本町等、便利な所に複数あるので、説明会の合間に受けることもできます。

一度受けたテストセンターの試験結果は他の企業でも提出可能ですし、毎回企業ごとに受け直すことも可能です。私の場合、1社目は慎重に解いていたら全く時間が足りず、落とされてしまいました。(足きりラインは企業によって違いますが、周囲の話を聞く限りでは、むやみやたらと落とされる試験ではなさそうです。) 2社目からは問題数をこなすように心掛けたところ、テストセンターで落とされる事はなくなりました。テストセンターは時間配分がポイントなのですが、私の試験時はこの時間表示が非常に分かりにくいものでした。円グラフのタイマーがあったのですが、この動き方が明らかに不規則で、とても難儀したのを覚えています。皆さんも注意してください。

皆さんが気になる、試験の難易度や問題数は個人によって異なり、正答率などの総合評価になっていると聞きます。注意すべきは、「何度も受け直すことは可能」ですが「受け直すと前回の記録の上書き保存になる」という点です。つまり試験を2度受けた人の場合、2回目の方が不出来だったとしても、1回目の記録は消去されており、企業に送信されるのは必然的に2回目の結果になります。毎回の点数は自分でもわからないので、受け直すか否かは自分の実感で決めるしかありません。良い出来だと思った時は、受け直さずに使いまわしをする方がいいかもしれませんね。

数をこなしてとにかく慣れる

どの会社がどの試験問題を使用するかは、参考書やネットで情報を得られます。就活生は志望企業の使用する試験問題を調べてから対策したら良いと思いますよ。「試験対策」と聞くと真面目な1・2回生の中には、今からまた受験勉強をしなきゃ!と考える人もいるかもしれませんが、正直そこまでの心配は無用です。基本的に筆記試験は足切りです。独自問題などは例外として、参考書が売られている試験問題なら似たりよったりの内容で、さほど難しくないです。

概して、どの種類の試験問題も数的な思考を問う分野と国語の文章理解の分野の二部構成、解答方法は4~5肢からの択一式で、文系の人が苦手とする数的分野も大学受験ではなく、「中学受験」でよく見るような算数 (速さ・お金の計算等) とグラフ・表の読み取りがほとんどです。国語も短い文章を読んで、要旨や正誤を答えるものが多いです。よって、大学受験ほどの複雑な知識や解法を覚える必要はありませんが、問題を解く速さ・正確さは大いに求められます。数的な分野では、概数で計算したり、要領よく解くことも可能なので、受験前に少し場数を踏んで慣れておけば安心だと思います。

長くなりましたが、今回はリクルーター面談をはじめ、ネット等の情報では実情がよくわからなかった事を伝えるよう心がけました。そろそろ、就活生でも早い方はESの提出や筆記試験を経験する頃だと思います。ESの締切の多くは2月後半~3月半ばなので、現在未経験の人も何ら焦る必要はないのですが、何をしたらいいか分からない人こそ逆に焦っているかもしれません。不安だらけの時期だとは思いますが、まだ説明会も沢山開催されているし、OB訪問もぜひチャレンジしてみて、じっくり進路を検討してください。

次回は、就活体験記の最終章。面接に落ちまくって3ヶ月で5キロ(!)も痩せたどん底期の暗い話。また、2013卒・2014卒の就活生に向けて市大就職支援課の活用方法についても紹介したいと思います。

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バックナンバー

第1回 就職活動が長引く人ってこんな人!?
第2回 ルポ★就活体験記①―公務員志望から民間志望へ
第4回 ルポ★就活体験記③―怒涛の面接ラッシュから内々定へ~

文責

上山幸穂 (法学部2009年入学)


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