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Global Villageがやってきた


図2

写真=正面入り口 8号館の中でもひときわ目立っている(竹内撮影)

 

 8号館1階のきれいなオフィスに入ったことはあるだろうか。 “Global Village” 「国際」というワードがあまり似合わなかった市大だが、ここは海外の雰囲気に生身で触れられる施設だ。英語の学習や留学情報の閲覧等ができ、グローバルな空気が部屋いっぱいに広がるGlobal Village(以下GV)。どんなところなのか、取材してみた。

 8号館のピロティを抜けると右側に見えてくるガラス張りの真新しい部屋がGVだ。床には滑走路が描かれ、「空港(airport)」をモチーフにしてデザインされた室内は「Global」な部屋にぴったりの雰囲気を醸し出している。

 自動ドアを入るとまず目に飛び込んでくるのが海外のテレビ番組を映すテレビの大画面だ。英語の番組を字幕なしで理解するのは少しハードルが高いが、この部屋に入るだけで間違いなく本場の英語に触れることができる。弁当を食べに入るだけで、英語のシャワーを浴びられるなんて贅沢な空間だ。

入口の端末で学生証をかざして入室すると、紙ヒコーキをイメージした楔形のテーブルが並ぶ交流エリアに入る。留学生が集まって雑談をしていたので、話しかけてみたら、筆者と楽しそうに話してくれた。彼はアメリカからの留学生で、日本語の勉強が目的で市大に来たそうだ。

 音楽系のクラブに入っている彼が話す後ろの壁には、巨大な世界地図に主要都市の標準時を差した時計がかかっていた。また、PCコーナーでは通常なら有料のE-Learning教材でTOEICなどの英語学習が無料でできる。誰しもいつかは必要になるTOEICのスコアなのだから、市大生だから無料だという特権を使って学生のうちに英語の勉強を進めておくのも悪くないだろう。そのほかにも、国際交流イベントを開きやすいように冷蔵庫や簡易キッチンがついていたり、畳コーナー、カップ飲料の自動販売機があったりと便利な物もたくさんあり、市大の中で最も施設が充実している部屋といっても過言ではない。

 

 図8

写真=海外のニュースやドキュメンタリー番組を中心に流している(GV提供)

 

図9

写真=留学や海外旅行の情報、英字新聞・雑誌など、海外の情報がたくさんある(GV提供)

 

図4

写真=E-Learningの英語学習が無料でできるPCコーナー(GV提供)

 

図10

写真=紙ヒコーキ型のテーブル 

ラーニングコモンズの勾玉テーブルのように自由につなげて使うこともできる(竹内撮影)

 

図6

写真=カウンター越しに留学生と会話するイベントも開ける(竹内撮影)

 

図5

写真=GV内でインタビューに答える大屋さん(丹下舜平撮影)

 開設されたばかりのGVで管理の仕事をする国際センターの大屋絵里佳さんは、「昼ご飯を食べるだけでもいいので、ぜひこの部屋に来てほしい!!」と熱を込めて思いを語ってくださった。自身の留学経験を「海外に出て色んな文化や人に触れることで、視野が大きくなり世界が広がった」と話す大屋さんは、「だから留学支援を通して、同じ感覚を市大の学生と分かち合いたい」という思いを持ってこの仕事をしているという。「留学を一人の視点で考えるのには限界がある」ものだが、相談しに行けば親身になっていいアドバイスをくださる方なんだろうなと思った。

 また、留学関係の仕事だけでなくGV内外でのイベントも企画・運営していて、この4月からすでにシンガポールやスリランカの学生との交流会や、田中記念館での文化交流会など、様々な国際交流イベントの開催に関わっている。大阪市立大学のウェブサイトによれば、市大には現在329人の留学生が在学しているという。大学生になったのだから、他の国の友達がほしいとか、英語を話したいという人はぜひ参加してみるといいだろう。

 ある講義で教授が、「市大生は能力があっても自信がないのがもったいない」と言っていた。大屋さんもそれと同意見だ。「国際交流への興味を持っている人はぜひ一歩を踏み出してほしい」と言う。筆者もお話を聞いていて、ここに来れば自分だって国際交流ができるのではないか、ぜひやってみたい。と思ってしまった。「ここに来たら誰もが積極的になれるっていう場にしたい」と話す大屋さんの熱意に、どうやら飲み込まれてしまったようだ。

までに行われた主なイベント 

4月20日(水) スリランカデー(Sri Lanka Day)

5月20日(金) インドの日(Indian Day)   

 市大在学中の留学生による各国の食文化や民族舞踊などを通して交流した。スリランカデーなら現地のお祭りで使われるランタンを一緒に作りながら聞く当日のエピソードから、活気に満ちた夜のイメージを膨らませたり、インドの日なら想像以上に辛い本場の料理を食べてみて受け入れ難いほどの文化の違いを感じたりと、市大に居ながらにして海外の現実も生身で感じられる時間が流れていた。

    歌詞の意味はわからないけれど、その国のカラオケを聴けば、きっと忘れられないものを感じて

しまうはずだ。

    尚、6月からは昨年までより1日多い、月、水、木曜日の16:30~17:30に、ネイティブの先生を交えながら輪になって英語で会話をするEnglish Café Talk が開かれている。話題は提供されるので、気軽に立ち寄ることができる。

    下記QRコードからその他のイベントを載せたカレンダーを閲覧できる。

図7

<運営時間および期間>

月曜日~金曜日 9:00~18:00

(利用時間の延長、土・日・祝日の利用も可能。但し、要申請)

文責

竹内勇気(Hijicho)


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