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ぽりたんプロジェクト実行委員会インタビュー!


みなさんは、「カメイチメロンパン」をご存じだろうか。杉本キャンパスの公式キャラクターであるカメイチが、学生のアイディアによりメロンパンとなって再現されたものである。

このカメイチメロンパンを販売しているのが、文学部 文化構想学科 文化資源コースに発足した学生による有志団体「ぽりたんプロジェクト実行委員会」。今回は、カメイチメロンパンプロジェクトをリードする井上ひかるさん(文・4回生)にインタビューをおこなった。

 

 ――ぽりたんプロジェクトの活動について教えてください。

 現在はカメイチメロンパンの注文をインターネットで受け付け、月曜日の昼休みに受け渡しをしています。また、毎週の会議で、今後のカメイチの販売戦略を練ったりしています。

 

 ――どのようにして発足したのですか。

 カメイチメロンパンは、2020年度後期の文学部文化資源コース提供授業「視覚文化資源論実習」(担当:菅原 真弓教授)の中ではじめて企画されました。授業が終わった後も何度か販売をしていましたが、そろそろ運営母体が欲しいなという話が出ていました。そんな時、2021年度の同授業において別企画を行う際にぽりたんプロジェクト実行委員が発足しており、そちらを母体にして販売することにしました。

 

 ――何名所属していますか。

 現在は4回生5人、3回生2人の計7名が所属しています。そのうちカメイチメロンパンを製作した初期メンバーが4人で、新たに4回生1人と3回生が加わってくれました。また、初期メンバーのうち1人は文学部 言語文化学科 独語仏語圏言語文化学コースの学生で、残りのメンバーは文化構想学科 文化資源コースの学生です。

 

活動の様子=井上さん提供

 

 ――カメイチメロンパンを製作するきっかけを教えてください。

  先ほどもお伝えしたように、カメイチメロンパンは2020年度の「視覚文化資源論実習」のなかで企画されました。この授業は「誰かと誰か、誰かと何かを繋ぐ」ことを軸に、学生主体で企画を立ち上げ実施する授業です。 

 2020年は、まさにコロナ禍真っ只中の時期でした。そのような状況で何を繋ごうかなと考えたときに、最初に思い浮かんだのが、なかなかキャンパスに来られなかった学生たちです。あの時は、授業がほぼオンラインになって、大学の人と会う機会がない、関わりが持てない…など、とにかく人と人との繋がりが失われていた時期だったじゃないですか。それに、キャンパスに足を運ぶ機会も減少するので、キャンパスに愛着も湧かないよなと。そんな中で、なにか人と人の繋がりとか学生とキャンパスの繋がりができるようなものを企画したい、というのが根底にありました。そこで注目したのが、2020年度に市大140周年を記念して誕生した杉本キャンパス公式キャラクターの杉本カメイチです。実はこの杉本カメイチも、2019年度の同授業(当時は「表現・表象文化論演習II」担当:菅原 真弓教授)で、140周年記念に「何か大学に貢献したい!」という思いから、私たちの先輩が作り上げたキャラクターなんです。この子も、コロナ禍で誕生したため大々的なお披露目が出来ず、日の目を見ない状況が続いていました。そのため、このカメイチの認知度を高めてあげたいなという思いもあって。そこで、この杉本カメイチをモチーフにしてコロナ禍で寂しい関係になってしまった学生たちや学生とキャンパスを繋げることができたらと思ったんです。

 そのような思いのもと話し合いを重ね、ふと「メロンパンにするのは?」という案が出ました。メロンパンにしたら実際にカメイチと触れ合うこともできますし、絶対そこで誰かとの会話をするきっかけになります。さらに、キャンパスをイメージしたメロンパンであれば、キャンパスへの愛着も湧くだろうなと考えました。そうすればカメイチメロンパンが人と人、学生とキャンパスを繋ぐ架け橋になれるかもしれない。このような経緯で製作するに至りました。

 

 ――そもそもパン作りに詳しい人がいたのですか。

 いや、いませんでした。実は、カメイチのデザインをしてくださった方は市大の生活科学部OBの方なのですが、偶然にもその方はパン屋さんも経営されていて…。そういう訳で、ご協力をお願いし、メロンパンを製作するに至りました。

 

 ――その他、どのような方の協力がありましたか。

 カメイチをメロンパンにしたいということで、大学の広報課の方と話し合いをしました。その他、同窓会の方が宣伝する機会を設けてくださるなど、さまざまな方に助けていただきました。

 

 ――カメイチ完成までどれくらいの期間がかかりましたか。

  11月から製作にとりかかり、1月末にはメロンパンとして完成しました。メロンパンをつくるのはパン屋さんにお願いしていたのですが、それに対して意見を伝えたり、大きさやパッケージを考えたり、リーフレットやポスターは自分たちで作るなど、かなりバタバタしながら準備しました。

 

 ――一番のこだわりポイントはどこですか。

 メロンパンに同封してるカメイチの愛読書です。この本はリーフレットになっていて、開くとカメイチのプロフィールや杉本キャンパスについて読むことができます。メロンパンを手にした人がカメイチやキャンパスに詳しくなって愛着が湧いたり、誰かとの会話のネタになったりする仕様になっています。内容からデザインに至るまで、すべて学生が作りました。

 

カメイチメロンパン=井上さん提供

 

 ――カメイチメロンパンを製作する上で大変だったことは何ですか。

 カメイチのアイデンティティをどこまで再現できるかですね。カメイチをメロンパンにするにあたって、前庭、ヤシの木、一号館は表現することができたのですが、本はパンで再現するのは難しくて…。でも本を持たないカメイチはカメイチではないので、どうにかして再現したいなと考えて色々と案を出し合いました。その結果、本をリーフレットにしてカメイチや杉本キャンパスについて紹介することに決めました。

 

 ――カメイチメロンパンはどれくらいの方の手に渡っていますか。

  一番初めに生協で販売した時は、50匹が即日完売するほどの勢いでした。その後コロナ禍でしばらく販売できませんでしたが、同窓会のお声がけにより参加した開高健のイベントでも50匹が完売。また、再始動した今年の2月、「ラスト市大」に貢献したいと思い、卒業シーズンに合わせて各研究室に営業したところ、100匹もお引き取りいただけました。

4月からおこなっている販売でも、50匹引き取られていきました。

 

 ――いつまで販売される予定ですか。

  前庭での予約販売は一旦7月11日までです。 今後はオープンキャンパスや学祭などのイベントで販売する予定にしています。

 

 ――次の目標を教えてください。

 今後は外部のイベントに出店したり、カメイチメロンパンだけでなく他の大学グッズを一緒に考案して販売したり、できたら他学部とも連携して、例えばレンタルカフェを開いたり、といったこともしてみたいと考えています。

 

文責

文責 羽戸さくら(Hijicho)


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