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市大中之島講座「いのち・すまい・まちを守るために」


パネルディスカッション

狩野氏の基調講演に続きパネルディスカッションが行われた。パネラーは北山啓三氏 (大阪市副市長)、狩野徹氏 (岩手県立大学 社会福祉学部教授)、石
川永子氏 (人と防災未来センター主任研究員)、森一彦氏 (大阪市立大学「都市
防災研究」代表者 生活科学研究科教授) の4人。コーディネーターは宮野道雄
氏 (大阪市立大学副学長)。

始めに宮野氏が「地震が起きた当時、何を感じたか」と質問。北山氏は「市役所で仕事をしており、当時はあれほどの被害だとは思っていなかった。後で津波の映像を見たが、ショックだった」と述べた。石川氏は当時、兵庫県で大規模災害にどう立ち向かうかのシンポジウムの最中だった。災害が起こるとけたたましい音が鳴る機能がついており、また会場には防災関係者が多く集まっていたため、全員の携帯が一斉に鳴り出したという。森氏は当時東京の電車内におり、「最初は地震とは気付かず、ずいぶん揺れる電車だな、と思った。ところが電車からホームに逃げる人、ホームから電車に避難する人などが大勢いて、みんなどこに逃げればいいかわからなかった」と振り返った。

大学は都市とともに

森氏は「都市防災」の研究者として、今後の都市のあり方をどう考えるかについて言及。「日本は世界でもトップレベルの高齢社会であり、これは都市の問題と言える。都市の高齢化と災害について考える必要がある」「防災は避難だけではない。医療・生活支援・情報…いろいろな課題がある。これが都市を考えるということ」と述べた。

「市大との連携」について北山氏は「『大学は都市とともにあり、都市は大学とともにある』という建学の精神を大事にしたい。また、市大はエネルギー研究など先端的な研究も行っている。光合成の謎を解明する (詳しくはこちら)など、こういった分野の研究については市をあげて応援したい」と、副市長の立場から市大の研究を高く評価した。

震災は未だに継続中

最後に宮野氏は「震災から半年経ったが、『はや半年』なのか『まだ半年』なのか、人それぞれ違うと思う。しかし、震災は未だに継続中であることは忘れてはならない」と締めくくった。

市大生は参加を

今回の市大中之島講座では、市大の学生の姿はほとんど見えなかった。市大では様々な市民講座・公開講座を開いている。確かに市民講座や公開講座は、一般の方向けのものであるが、それだけに普段の講義では聞けないことが聞けるかもしれない。また、自分の専門分野や興味のある分野の講座なら、その道の研究者も多く訪れていることだろう。人脈や学識を広げたいなら是非とも参加するべきだ。大学のHPでも情報は公開されているので、市大生はふるって参加してほしい。

市民講座・公開講座に関する情報
大阪市立大学HP (http://www.osaka-cu.ac.jp/community/commons/lecture.html)

文責

近藤龍志 (Hijicho)


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