2013年6月23日(日)に開催されたシナリオリーディングコンテストにおいて、本学のESSサークルであるF.L.D.が出場し、3つの賞を受賞した。今大会は府大と市大の合同チームのほか、他大学の2つのチームが出場した。F.L.D.の部員はドラマセクションとディベートに分かれており、ドラマセクションは去年もこの大会に出場し、賞を取っている。
F.L.D.に所属し、今大会にも出場したドラマセクションの武石真衣さん (文・2) 、中西雄大さん (理・3) 、ディベートの矢野慶人さん (理・2) 、城谷将矢さん (理・3) にお話を伺った。
―シナリオリーディングコンテストとは?
武石:シナリオリーディングコンテスト、略してシナコンでは朗読劇のようなものをやります。でも普通想像されるような劇じゃなくて、身ぶり手振りは一切できないんです。動かせるのは首から上だけなんですよ。
中西:本番はシナリオも全部暗記で、自分がどんな役をやるか、役名を書いた大きいネームカードを持って立って、首から上だけで表情をつけていくというふうに。
城谷:今回は「ビューティフル・マインド」っていう映画を舞台でやりました。本来はドラマセクションの活動なんですけど、人が足らないので僕らディベートの二人も参加しました。あと大阪府立大学の人にも1人参加してもらって、F.L.D.所属の京都大学の学生のディレクターも含めた合計7人でやりました。
中西:もともとこの映画は2時間あるんですが、ディレクターがそれを決められた30分という時間にまとめました。30分をオーバーすると失格なので。
―普段のF.L.D.の活動は?
中西:今回の大会のほかに、冬に公演があります。こちらはみなさんが想像してらっしゃる通りの舞台に上がってやる劇で、それに向けての練習です。
武石:ドラマセクションは基本この二つを軸に活動します。
城谷:ディベートは半年ごとに議題が全国で統一されていて、月1回か2回ずつ大会があって、うちはみんな予定もあるので自由参加です。
矢野:今回の大会の一週間前にもディベートの試合があったので結構大変でした。
―どのような賞を受賞したのですか?
中西:作品全体の賞としてファーストプライズを頂きました。ほかにもベストアクター賞、ベストアクトレス賞を頂きました。今回府大の人に主役をやってもらったんですが、彼がベストアクター賞を受賞しました。もう一つ助演男優賞にあたるベストサポーター賞もあるのですが、それ以外を全部頂きました。
―苦労した点はありますか?
武石:キャストがいろいろな方面から集めてきたということもあって、練習になかなか全員が揃わなかったりしてしんどかったところはあります。やっぱり劇ってみんなでひとつのものを作るものなので、1人でも欠けたら大変なんです。
中西:私たちではないんですけど、ディレクターが効果音をつけるところで、合う音がないってだいぶ苦労されてましたね。
城谷:感動的なシーンで音楽を流すにしても、観客が聞いて「あ、これあの音楽や」と想像できるような音楽だと頭にそっちが浮かんでしまうので、観客がみんな知らないような曲を引っ張ってくるのが大変だったみたいです。
武石:あとはやっぱり役作りですね。感情を込めるところとか。
中西:元の作品の真似はできないので、参考にして自分なりの役をつくるというふうに。あと発音もかなり重視されます。体が動くと減点されるところも苦労しました。
矢野:僕とか普段はディベートやってるので発音はほとんど関係ないんですけど、ドラマセクションでは重視されるのでかなり苦労しましたね。
武石:やっぱり見ててわかるくらいに彼の発音はすごく上手くなってました。指導はきっちりしました。 (笑)
城谷:ディベートは論理立てて人を納得させるものですけど、こっちは感情に訴えるというか、そういうものなので、僕普段あんまり表情なかったりするので苦労しましたね。 (笑)
―優勝したときはどんな気持ちでしたか?
中西:嬉しかったです。優勝しただけでなく、ほぼ賞総取りって感じだったので。
武石:今回メンバーもぎりぎりまでどうしようかって感じだったのもあるし、ディレクターが京都大学からわざわざ市大まで来てくれていて、大丈夫なのかって見られていたこともあったんですけど、結果としてこういう形になったので、がんばったんだなって思って嬉しかったです。去年も賞を取っていて、去年の素晴らしい先輩たちに負けないようにと思ってがんばりました。
ドラマセクションの冬公演は、11月16日(土)に田中記念館で行われることがすでに決まっている。興味のある方はぜひ行ってみてはいかがだろうか。
文責
佐伯美奈 (Hijicho)
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