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就職活動解禁 3月繰り下げへ 〜就職支援室へのインタビュー〜


大学生の就職活動の解禁時期が、2016年卒の学生 (現2回生) から、現行の大学3回生の12月から大学3回生の3月に繰り下げになる。安倍晋三首相が今年4月19日に経団連、経済同友会、日本商工会議所に要請し、経済3団体側が受け入れを表明したからだ。

参照:首相官邸「平成25年4月19日 経済界との意見交換会」
(http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/actions/201304/19keizaikai.html)

解禁は3月、面接は8月に

現行の経団連の倫理憲章のもとでは、3回生の12月に会社説明会などの広報活動が解禁され、4月から筆記試験や面接など選考活動が行われている。解禁が3回生の3月に繰り下げになると、選考活動は8月に行われることになる。

参照:日本経団連「採用選考に関する企業の倫理憲章」
(http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/2011/015.html)

学生が学業に専念することを目的とする

今回の繰り下げは、国の成長戦略の一環。スタートを遅くし就職活動期間を短縮することで、学生が学業に専念することを目的としている。また、学生たちも帰国した8月から採用選考活動ができるよう、海外留学からの帰国者の就職環境の改善を図ることも目的としている。

参照:首相官邸 「世界一を目指していきたい~成長戦略の策定に向けて」
(http://www.kantei.go.jp/jp/headline/seicho_senryaku2013.html)

就職活動の繰り下げに関して、本学の就職支援室長の岩川和朗さんとの鼎談を行った。(※鼎談を行ったのは、Hijichoスタッフの鶴木と石原。)

ニュースを受けて

鶴木:時期をずらすだけでは、就職活動による学業への支障に対する根本的な解決に至らないのではないか、というのが私の考えです。今回の繰り下げは、学生が学業に専念できるようにすることを目的としています。しかしながら、4回生時は卒業論文の執筆など、学業にも相応の時間を割く必要があり、限られた時間のなかで、就職活動と学業を両立していかなければならないという点で変わりはありません。

現行の就職活動システムの下では、学生は就職活動においてしっかりと軸を定めて、受ける企業を絞っていく必要があるでしょう。とりあえず名の通った企業にエントリーしてみるなどの乱れ打ちのような就職活動では、両立していくことは厳しいでしょう。

岩川さん:そのとおりです。就職活動に影響があるとかないとか、そのような表現が多くのメディアで使われています。全般的に言えるのは、時期がどうとかではなく、就職活動のスタートまでに意識をどれだけ高めていけるか、しっかりした考え方をもって就職活動に臨めるかにかかっているのではと思います。

就職活動までの過ごし方

鶴木:本学の就職ガイダンスで、しっかりした考えを持つためには、就職活動はゴールではないという意識を持ち、どのように社会で活躍するかイメージを固めることが必要だというお話をお聞きしました。では就職活動まで、どのように大学生活を過ごすべきでしょうか?

岩川さん:就職活動までは、勉強や部活、バイトをして学生生活を満喫してください。本学のガイダンスでは、働くとは、仕事とは、等を、就職活動までにじっくり考えてもらおうというスタンスでやっています。それまでの間は、学生らしい生活をいかに自分たちで過ごせるかが重要でしょう。

就職活動に関しては、様々な情報があふれています。例えばインターンシップなどに参加するにしても、いつから始めるのがいい、悪いではなく、始まるまでに目的意識をもって取り組んでいけるかが大切となってきます。

石原:本学の就職支援では、どこに力を入れていますか?
岩川さん:個別指導とガイダンスに力を入れています。本学では大学職員自らがガイダンスを実施するというところに重きを置いていて、今後もそこは続けていきたいと考えています。なぜなら、外部の方ではなく大学にいる私たちが直接学生と話をしたほうが伝わるのではないかと考えています。

また、高原記念館で行なっている企業セミナーのように、直接企業の方と学生が話をできる機会を設けています。そういうことも今後続けていきたいと考えています。

From editor

今回の就職活動の解禁時期の繰り下げにより、学生にはさらなる負担を迫られる可能性が高い。就職先が決まらなかった場合にそこから新しい企業を探すのが大変であるし、卒業までに内定が出ず就活浪人をする学生が増加するという事態も考えられる。このような中で、就職活動に取り組んでいくためには、自分の適性を冷静に分析し、考えを固め、志望する業種や企業を早期に絞り込むなど、周到な準備が必要だろう。そのために、就職支援室のガイダンスなどを活用していくとよいだろう。

文責

鶴木貴詩 (Hijicho)


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