5月7日 (土)、大阪市立大学交響楽団は他大学の交響楽団らと共に被災地支援のチャリティコンサートを行う。今回コンサートの実行委員の1人でもある市大交響楽団の桂さん (大阪教育大学4回生) に本イベント開催の経緯と趣旨を伺った。
—被災地支援に乗り出したきっかけはなんだったのですか?
地震が起きてからずっと、被災地のために何らかの形で支援をしたいと思っていました。けれども、大学生である自分に特別何ができるというわけでもない。また自身が所属する交響楽団もその性格上なかなか被災地支援に結びつける活動の糸口がつかめませんでした。そんなときに、今回のイベントを立ち上げた中心人物である指揮者の永峰大輔さんが、一緒にチャリティコンサートをやろうと声をかけていただきました。永峰さんは「学生オーケストラにもできることがあるはず。関西の学生の力を集めよう」と言ってくれました
—大阪市立大学交響楽団以外にどんなところが参加されるのですか?
阪大、神大、関大始め多くの大学の有志と、池田市ジュニア合唱団ら合唱団が集まります。指揮者として永峰大輔さんと高谷光信さんの2名が参加します。
—そんなにも大規模になると音を合わせるのが大変ではないですか?
そうですね。特に今回は開催まで1カ月を切っていますので、いつも以上に大変です。こういった複数の楽団と一緒に演奏する時は少なくとも5回以上は合同で練習するのですが、今回は3, 4回ほどしか合わせられません。それに加えて今回はコーラスの演目も含まれて、合唱団とも合わせなければならないので更に難しさは増します。
—他楽団との共演はよくあることですか?
あまりないですね。1回生の時に1回だけ学生オーケストラ連盟で交流する場がありますが、普段は単独でコンサートを開催することが多いです。しかし今回は呼びかけに応じて関西の大学生が96名も集まってくれました。やはりみんな心のどこかに「何かしたい」という熱い思いがあったからではないか思います。
—5月7日に向けての意気込みを聞かせてください
このコンサートの曲目は「美しいくに、日本は必ず復興できる」というメッセージをもって選ばれました。コンサートを聴きに来られるお客さまには音楽を楽しんでいただくとともに、このメッセージをお届けしたいと思います。
開催要領
日時: 5月7日(土) 開場 13:00, 開演 13:30
場所: 池田市市民文化会館アゼリアホール
料金: 500円 (自由席, 収益は日本赤十字社に寄付)
曲目
第1部 管弦楽ステージ「創造と再生の物語」
ベートーヴェン バレエ音楽「プロメテウスの創造物」序曲
グリーグ 組曲「ホルベアの時代より」サラバンド
ブラームス 大学祝典序曲
ドヴォルジャーク 交響曲第9番「新世界より」終楽章
第2部 コーラスステージ「美しいくに、日本の歌」
東くめ作詞, 滝廉太郎作曲 ひばりはうたひ
KARL JENKINS Adiemus
杉本竜一作詞・作曲 Believe
源田俊一郎編曲 ふるさとの四季
お問い合わせ
東日本大震災チャリティコンサート
http://daisuke.xsrv.jp/benefit2011/top.html
実行委員会
080-3250-0033 (木下)プレイガイド
・池田市民文化会館 072-761-8811
・(財)いけだ市民文化振興財団 072-750-3333大阪市立大学交響楽団
http://ocusym.sub.jp/
(徳永一雄)
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