57年ぶりの鯨まつり住吉へ

57年ぶりに復活した大阪・堺の伝統行事「鯨まつり」が2011年7月24日に開かれ、巨大なクジラ山車 (だし) が大阪市住吉区の住吉大社に奉納されました。山車が担がれて境内の反橋を渡ると、大勢の参拝客が歓声と拍手を送りました。

8月1日には住吉大社から堺市内に向けて7㎞練り歩きました。行列には堺市堺区出島町周辺の住民ら約120人が参加。鳥居前でかけ声とともに、約50人がかりで全長12メートルもある竹製の巨大なクジラ山車が持ち上げられ、急傾斜の反橋へ。クジラ山車は口を開けたり、ポンプで潮を吹いたりしながら勇壮に進み、「くじら音頭」も披露されました。

「鯨まつり」は明治以降、20~30年に1回開催されていましたが、漁業環境の変化に伴い昭和29年を最後に中断しました。今回は地元住民が実行委員会を結成して復活しました。昔は、住吉・堺沖で鯨が捕れており、捕れた鯨を住吉大社に奉納するのがならわしでした。鎌倉時代、沖合に現れた鯨を取り逃がした漁師を慰めようと踊り合ったのが、このまつりのそもそもの起源とされています。

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