十返舎一九の「東海道中膝栗毛」―旅路のゴールは住吉の門前町― 

『東海道中膝栗毛 (とうかいどうちゅうひざくりげ)』は江戸時代を代表する滑稽本で、十返舎一九の名作です。江戸の長屋の住人・弥次郎兵衛と喜多八の二人が、東海道を旅しながら洒落・冗談をかわし、各所で騒ぎを起こしては名所をめぐっていく話は、俗に「弥次喜多珍道中 (やじきたちんどうちゅう)」として多くの日本人に親しまれてきました。

東海道を江戸から伊勢へ、そして京都、大坂まで旅をします。ちなみに「膝栗毛」とは、栗毛 (馬) に見立てた自分の膝 (徒歩) で旅するという意味。作品の最終話「第八編」(下) の中で、住吉で旅を終えています。当時の住吉界隈が賑やかだった様子が目に浮かびますね。

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