変わる!編集会議

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こんにちは、大学5年目の徳永です。今回が自身にとって6か月ぶり2回目の更新となります。

Hijichoでは毎週木曜日、活動全般について話し合う編集会議を開いています。団体が立ち上がってからずっと行ってきたものなのですが、今年度に入ってやり方一新しました。今回はそのことについて紹介します。

これまでの編集会議はと言うと、たくさんの議題を詰め込んで、メンバーが一堂に集まって何事もみんなで決めていました。議題は本当に幅広く、日々の記事執筆活動の進捗管理から組織の方針の取り決めにまで至ります。組織の規模が小さく、人数が少ない間は全員で話すことも可能でしたが、活動が多角化し、人数も増えてくると、どうしても全員で一つ一つの事柄について吟味するのが難しくなっていきます。

ミーティングを習慣的にやっている人には分かるかと思うんですが、1つの議題について何十人も集まって話し合うことってすごく非効率なんですよね。なぜかというと多く集まりすぎると話す人と話さない人が分かれてしまいます。そして話さない人は周りが話していることについて他人事に思うようになっていきます。話さなくても会議に拘束されていますから、その人の時間は浪費されることになります。もちろん話さない人にも話を振ってあげて議論に参加させることも重要ですが、人数が増えるにつれ、時間的な都合からも難しくなっていきます。
反対にみんながみんな意見を持ってても厄介ですよね。結論がなかなか出ませんから。そうした理由から僕は議論は多すぎない適正な人数で行われるべきだと思っています。そして結論だけを全体で(とはいっても必要な人だけに)共有すべきたと思っています。

で、前置きはこれくらいにして編集会議が今年度に入ってどのように変化したかを説明します。

大きな変化で言えば、編集会議を三部制にしました。
三部の中身はそれぞれ、

①諸連絡・告知タイム
②デスクミーティング
③プロジェクトミーティング

となります。

最初のほうで、大勢で議論することは非効率だと上で言いましたが、それでも全体で共有すべき事柄はありますのでそのことは①諸連絡・告知タイムで共有または議論します。

②デスクミーティングについてですが、Hijichoの主幹事業はまぎれもなくメディア活動です。メディア活動といっても幅広いですが、Hijicho Web、新聞発行、SNSの運用に至るまで種種あります。そうした日々のメディア活動を円滑に進めるために行われるのがデスクミーティングです。

デスク(Desk)というのは、メディア活動を分担して行うグループの単位です。現在、扱う記事のカテゴリーによって4つのデスクがあります。ここでは詳しくは説明しませんが、デスクはそれぞれ大学総合について扱うUniversity Desk(UD)、学問全般を扱うAcademic Desk(AD)、学生を中心に取り上げるStudent Desk(SD),そして大学周辺地域のことを扱うLocal Desk(LD)があります。Hijichoのメンバーは必ずいづれかのデスクに就きます。

デスクミーティングではデスクごとに分かれて、記事の案を出し合ったり、取材途中の記事の進捗状況を確認したり、また出来上がった記事の校正を行ったりします。デスクミーティングが導入される前は、全部が全部ではないですが、出来上がった1つの記事に対して、編集会議に出席する10人を超す全メンバーが校正を行うという風景が存在していました。なんとももったいない。。。校正に関して明確なルールがなかったためにそうしたこと起きてしまっていたのですが、反省すべき点だったなぁと思います。

さて最後の③プロジェクトミーティングですが、実は僕、これがすごく気に入っています。
何が気に入っているかというと、ぶっちゃけて言えば「何でもできる」からです。つまりプロジェクトミーティングにおいてはどんなことでも議題として扱うことができるんですね。誰かが提案してそこに賛同者が集まれば、それで一つのプロジェクトが出来上がるわけです。
従来、Hijichoでいうプロジェクトというのは、主に企画・イベントのことを指しました。たとえば近日中に行う留学生交流会「らんらんラウンド」、それから去年の話でいえば、「震災フォーラム」や「マージャン大会」などがあります。
Hijichoの理念は最も単純化して言えば「つながりの創出」です。その理念から照らし合わせれば、別にメディア活動だけじゃなくても、理念に適う限り何でもやっていのです。人々が出会う交流の場の生み出す企画も立派な「つながりの創出」ですよね。
もちろん何でもやってもいいとは言っても、人や時間、お金に限りはありますから、やることとやらないこととを取捨選択しなければなりません。ただ、それを差し引いてもなお、活動の自由度は他の団体と比べても高いと思います。

で、そのプロジェクトですが、今年に入ってその意味するところはもっと大きくなりました。企画・イベントだけじゃなくて、今度はHijichoという団体を良くする業務改善提案なども含めてプロジェクトと呼ぶようになりました。
整理すると、Hijichoの主幹事業であるメディア活動については②のデスクミーティングがその責任の多くを担っていますが、それ以外のいろいろなことについて扱えるのがプロジェクトなのです。プロジェクトミーティングにおいては、メンバーは各々が担当するプロジェクトに分かれて議論をします。

例えば今現在どんなプロジェクトが進行しているかと言えば、企画・イベントではさっき言った「留学生交流会」や他には「三大学連携フォーラム」(大学から振られてHijichoが企画しています。)など、業務改善提案で言えば「寄稿の扱いプロジェクト」なるものが現在鋭意活動中です。

寄稿の扱いプロジェクトというのは、Hijichoメンバー以外の人からの寄稿について、Hijichoにおいてその寄稿記事どう位置づけるか、またどのような記事を受け付け、またお断りするかについて議論します。そして一定期間内に議論の結論を報告書にまとめて編集会議に提出するのです。編集会議(または幹部会議)で再度報告書を審議した上で承認されればそれがHijichoの方針となるわけです。

これってすごくないですか?だってHijichoにも幹部会議なるものがあるんですけど、普通ではこうした幹部会議で扱われるような議題も、幹部以外のメンバーであっても議論して、方向性を打ち出すことができるのです。ここでは、プロジェクトはなんだかサークル内にあるシンクタンクみたいですよね。

なかなか外の人には理解できないかもしれないですけど、このプロジェクトミーティングってとてもすごいことだと思うんです。なんでかって言うと、編集会議の中にプロジェクトミーティングの時間を設けることで、制度として新しいことをバンバンやっていこうという姿勢を打ち出しているわけですよ。
サークルに限らずどんな組織においてもそうだと思うんですが、活動を続けていく中で、活動が定型化していってずっと同じことを繰り返すようになっていくのが一般的です。その意味でHijichoのプロジェクトは活動の新陳代謝を促しているんですね。

Hijichoにおけるメディア活動というのは、ある種の決まりきったルーティンワークです。それが別に悪いという訳ではありませんが、そこでの主眼は、同じサイクルを回すなかでいかに精度を上げていくか、つまりいかに記事の質を上げ、効率良く記事を執筆していくかということにあります。もちろん記事の精度を上げるために、必要とあればサイクルを改善することはあります。
おそらく文化系、体育会系に関わらずほとんどのクラブ・サークルはこの形ではないかと思います。何がをすると決めたらそれを上手くできるようになるために、また勝つために日々練習に練習を積み重ねるわけです。

それに反してプロジェクトというのは、決まりきったサイクルをひたすら回すのではなく、やりたいことを常にゼロから作りだして、形にしていくのです。Hijichoはメディア活動を主軸としながらも、プロジェクト活動も精力的に行っています。この一年を振り返っただけでも、Hijichoが実現してきた新規事例は枚挙に暇がありません。
そこんところが自らをイノベーション(笑)団体と称する所以なのだと思います。笑

長くなりましたが、そんなこんなで今後もプロジェクトミーティングを通じていろんなことを形にしていけたらなぁと思う次第です。

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