Hijichoの人材育成

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パブリッシャーの加賀です。無言で立ち去るのが苦手なもので、今月いっぱいはまだまだブログを書いていこうと思います。さて、Hijichoのメンバーは (いまのところは) 全員が記者であり、Hijichoの顔です。メディア団体の性質上、ものを書いたり、社会人の方とお会いする機会が非常に多いので、合宿や一部の会議では「講座」と呼ばれる訓練が行われています。

ナレッジマネジメントの観点から言えば、普段の会議や取材活動で得られる「暗黙知」に対して、「講座」は「形式知」にあたります。僕は立ち上げ期から「講座」を10回担当しました。

1. サークル活動に使うGoogle
2. 記事の起こし方
3. 取材アポ取り
4. Hijicho Webへの記事投稿方法
5. Google+の使い方
6. キャッチコピーの作り方
7. はじめての電話応対
8. デザイン講座
9. メディアリテラシー講座
10. 報道のあるべき姿ディスカッション

このうち、「2. 記事の起こし方」の内容を少しだけご紹介しましょう。この講座では、記事が訴える内容と掲載する媒体によって、適切な記事の種類を使い分ける必要があることを説いた上で、メンバーに各種記事の性質と基本的な作成方法を理解してもらい、実習を通して記事作成の力を身につけてもらうことを目的としています。Hijichoのパブリッシュ活動で扱う記事は、以下の6種類です。

1. ニュース
ある出来事について、意見や過去の事例を盛り込みつつ事実だけを伝える
2. コラム
あるテーマについて、詳細に紹介したり感想を述べる
3. インタビュー
あるテーマについて、対談・Q&A形式で自他の主張を述べる
4. 告知
あるイベントについて、開催要領等を挙げて参加を呼びかける
5. 謝罪
誤植や不祥事を謝罪する
6. 掲載通知
以上の記事を「Hijicho Web」に掲載した旨を、SNSで通知する

Hijichoでは、「ニュース」に盛り込んでよいのは、事実に加えて前例・背景など独自に調査した内容までとし、個人的な感想や今後の展望を述べる場合には「コラム」として記事を書き、読者の皆さんに混乱を与えないように注意しています。例えば、学内無線LANの整備の賛否を調査した結果とその分析までなら、「ニュース」として扱います。しかし、他大学の例を挙げながら「学生はニーズをはっきり示し続けていくことが大切だ」と環境整備の必要性を説いた場合は、「コラム」として扱います。

また、「コラム」とした場合でも、その中の主張が一般的な常識なのか、筆者の個人的な考え方なのか、ある思想家の考えであって筆者とは考え方が異なるのかなど、主張や思想が誰のものなのかを明らかにすることを求めています。これらの明示によって、読者の皆さんに混乱を与えることを防いでいるのです。


画像=「2. 記事の起こし方」講座のマニュアル表紙

この「講座」は特に全てのメンバーに必要なスキルなので、受講した上で課題を提出しないと記事の公開を認めない、必修扱いとしました。このような訓練に合格したメンバーだけが世に情報を発信しています。もちろん発信する前には、メンバーが所属する分野別の報道担当班の中で査読され、最終的にパブリッシャー (編集長) が公開の可否を判断します。Hijichoが信頼される情報源として機能するために、日々様々な取り組みを行っているのです。

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