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就活前線がやってくる


経団連の倫理憲章により、今年は例年と比べて2ヶ月遅れで新卒採用活動が始まる。12月、大阪市立大学でも就職活動とその支援活動が本格化。Hijicho大阪市立大学新聞では『就職活動』というテーマで12月号と1月号にわたり記事を連載する。今回は学生支援課就職担当の大島禎さんにお話を伺った。

写真=大島さん (鶴木写す)

就職活動とは自分の理想像のシミュレーション

ーそもそも就職活動とは何なのか?
大島さん:一番勘違いされやすいのが就職活動という言葉です。就職するための活動と考えると大抵うまくいきません。働いた事のない人間が、働くということの中でやりがいをどう見つけていくかが重要です。自分はどういうフィールドで自己実現を果たすべきなのかを考えること、そして世の中について知る活動が、いわゆる就職活動なのではないでしょうか。もっと端的に言えば、就職活動とは自分の理想のプロフェッショナル像のシミュレーションをすることです。

ーまず何をするべきか?
大島さん:経済的に自立していく覚悟をすることですね。「仕方がないから働く」のではなく、その覚悟の上で、働くことそのものを楽しもうとすることです。楽しむためには好奇心を持つことが大事です。好奇心を持つためには、まずは様々なビジネスモデルを知ることだと思います。その中でも楽しんでいる人の話を聞くとよいと思います。仕事を楽しんでいる人というのは必ず会社のビジョンを語ります。これから会社が新たに挑戦していくことを語ります。ビジョンは企業によって様々ですから、活き活きとしたそれらの話を聞くことでさらなる好奇心を掻き立てられるでしょう。

ー会社のビジョンを知るには?
大島さん:実際に働いている人に話を聞くのが一番です。企業説明会では会社のビジョンについては必ず触れます。また、会社のホームページでも会社のビジョンに注目しましょう。採用情報よりも見るべきはビジョンです。会社のやってきたことももちろんですが、これからやることに注目する方が自分の将来の理想像をイメージしやすいのではないでしょうか。

12月から学内企業セミナーを実施

ー会社のビジョンや楽しいことを聞き出す方法とは?
大島さん:企業の人が楽しんでいることに興味をもつことです。そのために重要なのはアウトプットを意識したインプットです。企業の説明の後にその内容を他の誰かに説明する、という前提で話を聞く姿勢が大切ですね。

ーうまい質問の仕方は?
大島さん: アウトプットのひとつは質問をすることです。 誰でもできる質問はポイントの確認の質問です。自分の知らないことやわからないことを聞くのではなく、「重要なポイントはココですよね?」というような自分の理解が正しいかどうかを確認する質問です。話し手が伝えたいことは何かを注意しながら聞きましょう。そのうえで確認の質問をすれば、もっと具体的にその点について語ってくれるはずです。多くの企業の社内研修では「ほう・れん・そう(報告・連絡・相談)」の重要性を説きますが、これも理解のギャップを埋めることで仕事の精度を上げることを目的としています。この「ほう・れん・そう」を学生時代から習慣づけておくことも大切です。

ー学内企業セミナーの有効な活用法とは?
大島さん:色んな大学が就職対策講座として行っていることは、この学内企業セミナーに参加することで自然と身に付きます。面接の練習にもなりますし、スーツを着てきたら企業訪問のシミュレーションにもなります。例えばコートはいつどこで脱げばいいのかなどのビジネスマナーも指導します。多くの大人と仕事の話をすることで、様々なストレス耐性もつきます。また、自分のスキルアップの場にもなります。例えば、会社の人のプレゼンを見て、間のおきかた、話を聞いてわかりやすいところ・わかりにくいところ、など模範例を多く見られる機会はとても貴重です。このような成長こそ将来の自分の理想像に近づくための活動です。そして結果的に就職につながるのです。

ー1,2回生は?
大島さん:学内企業セミナーは誰でも入場可能なので1,2回生も参加してみると良いと思います。先に述べたように成長の場として学内企業セミナーはうってつけです。将来の自分の理想像に近づくような成長は、とにかく勉強することによって成されます。ゼミの中でも課外活動の中でも構いません。今直面している壁をどうやって越えていくか、その問題解決方法を自責化して考え抜くことが大切です。

エントリーシートと面接

ーエントリーシートや面接で気をつけることは?
大島さん:志望動機、自己分析、過去の話。この3つをこの順番で関連づけて考えることが重要です。自分の理想像を描ける会社について、会社のビジョンに共感できる部分から志望動機をまとめます。その次に自分はどんなことができるかを分析します。自分の長所は何なのか、短所は何なのか。そのキャラクターを生かして、理想の自分になるために何を心がけているのかを意識しながら考えましょう。そして、なぜそのように心がけるようになったのかを最後に考えます。過去に行ってきた活動が将来の理想像に影響を与えている部分を抜き取るのです。この順番で考えるのがコツです。

 

取材後記

まず何をするべきかー。経済的に自立する覚悟の上で就職活動を楽しむことが大事だと就職担当の大島さんはおっしゃった。今回、大島さんを取材して思ったことは、大島さん自身がとても楽しそうに就職支援活動を行っているということだ。やはり活き活きと仕事をしている人の話を聞くと自然と自分も楽しくなる。
まず何をするべきかー。より具体的な行動を言えば、まずは大島さんと仲良くなることが就職活動の第一歩なのかもしれない。12月以降に開催される学内企業セミナーに参加する際は大島さんに一声かけてみるとよいだろう。必ずやためになるアドバイスをいただけるはずだ。

 

文責

中野寛之 (Hijicho)

 

学内企業セミナーに参加する企業

12月5日(月)
IHI、エスアールジータカミヤ、オービック、関西ペイント、クボタ、京阪電気鉄道、ザ・パック、積水化学工業、損害保険ジャパン、第一三共、大日本住友製薬、長瀬産業、日機装 (にっきそう) 、日本経営グループ、日本新薬、林テレンプ、阪神電気鉄道、富士通、三井住友カード (三井住友VISAカード) 、三井住友トラスト・グループ (中央三井信託銀行・中央三井アセット信託銀行・住友信託銀行) 、ユアサ商事

 

12月6日(火)
川崎重工業、キリックスリース (キリックスグループ) 、熊谷組、クリハラント、ジェーシービー、神鋼環境ソリューション、DNP情報システム、トタニ技研工業、日工、ニッセイ情報テクノロジー、日本政策金融公庫、ノーリツ、阪急電鉄、フジッコ、プライムアースEVエナジー (旧:パナソニックEVエナジー) 、みずほフィナンシャルグループ、三菱化学、三菱重工業、三菱電機インフォメーションシステムズ、三菱マテリアル、矢崎総業 (矢崎グループ)

 

12月7日(水)
アークレイ、大阪府中小企業信用保証協会、オンワード樫山、カプコン、カルピス、クラレ、コベルコシステム、堺商事、信金中央金庫、住友精密工業、住友倉庫、大同生命保険、日世、阪神高速道路、富士通エフ・アイ・ピー、富士通マーケティング、フジテック、兵神装備、萬世電機、三井不動産レジデンシャル、村田製作所、ワコール

 

12月8日(木)
岩谷産業、エクセディ、NSD、関西国際空港、協和テクノロジィズ、サンゲツ、サントリーホールディングス、商工組合中央金庫 (商工中金) 、ショーワグローブ、新日本工機、住友金属物流、住友商事、大正製薬、TOWA、南海電気鉄道、南都銀行、西日本電信電話 (NTT西日本) 、西日本旅客鉄道 (JR西日本) 、毎日放送、山武、読売新聞大阪本社

 

12月9日(金)
SCSK、大林組、岡村製作所【Okamura】、岡谷鋼機、コマツ (小松製作所) 、沢井製薬、新晃工業、太平工業、髙島屋、テルモ、トヨタ自動車 (技術系) 、トヨタ自動車 (事務系) 、日商エレクトロニクス、日本コンクリート工業、【ニチユ】日本輸送機、日立ハイテクノロジーズ、丸文、丸紅、マルホ、三井住友銀行、三井生命保険、三菱電機エンジニアリング

 

12月12日(月)
アステラス製薬、有光工業、内田洋行、大阪商工会議所、システナ、住江織物、たけびし、中外炉工業、トーフレ、豊田通商、西日本建設業保証、日新製鋼、日鐵商事、日本生命保険、日本トランスシティ、日本ハム、JRC 日本無線、パナホーム、兵庫県信用保証協会、ミエデンシステムソリューション、三菱電機、三菱電機マイコン機器ソフトウエア

 

12月13日(火)
エイベックス・グループ・ホールディングス、エスケー化研、オリックス、近畿大阪銀行、ケイ・オプティコム、合同製鐵、サンスターグループ、【神戸製鋼グループ】神鋼鋼線工業、大成ロテック、タクマ、タマノイ酢、タムラ製作所、都築電気、TIS、日本モレックス、ミツカングループ本社、三菱UFJニコス、村田機械、山崎製パン、ユー・エス・ジェイ、郵便局(日本郵政グループ)、ユニプレス

 

12月14日(水) 
NI帝人商事、NECシステムテクノロジー、NTTファシリティーズ、大阪めいらく、カネカ、関西電力、極東開発工業、グローバル・アシスト、グローリー、ケイミュー (クボタグループ、パナソニック電工グループ) 、月桂冠、コア関西カンパニー、新日本製鐵、新明和工業、ダイダン、タカラスタンダード、竹中工務店、椿本チエイン、日本たばこ産業、日本貿易振興機構 (ジェトロ) 、阪急阪神百貨店、富士通関西システムズ

 

12月15日(木)
大阪市信用金庫、オムロン、兼松、きんでん、サッポロビール、サンコーインダストリー、新日本空調、大同特殊鋼、タキヒヨー、タキロン、タダノ、中西金属工業、ナカノフドー建設、日本発条、ネオス、バンドー化学、三菱電機情報ネットワーク、ヤクルト本社、リコーITソリューションズ、ロート製薬、ロック・フィールド

 

12月16日(金)
旭化成、アドソル日進、SRA、SMBCフレンド証券、JAバンク大阪信連、共同通信社、ジェイアール西日本伊勢丹、全国健康保険協会、大日本スクリーン製造、大和証券グループ本社、タカラベルモント、TKC、東ソー、日清製粉グループ、日本触媒、パナソニックシステムソリューションズジャパン、ビジネスブレイン太田昭和、船井総合研究所、日本ベーリンガーインゲルハイム、三菱電機ビルテクノサービス、ゆうちょ銀行、横浜ゴム

 

* 第2タームは、2012年1月17日~1月27日。 ※1月25日(水)は開催しません


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